建築家・珍蔵と元ジャーナリスト・万吉の会話形式による言いたい放題。政治・経済などの時事問題、サッカー、野球について書いています。
★珍蔵:
原発の廃止を国民投票で決める為の署名運動が盛んの様だ。朝日新聞も「電力選ぶのは私たち。目指すのは国民が自分たちの手にエネルギー政策を取り戻すことだ」と論じていた。
政府がエネルギー政策を決定する際に国民の声に広く耳を傾けるのは当然だろう。我々もエネルギーに対しては意識を高めていく必要がある。しかし、そもそも民主主義というのは意思決定の仕組みを決める為に選挙で国会議員を選ぶわけだろう?特に技術的問題やら国の政策的問題やら何やらが複雑に絡む問題は、専門家でない人達が多数決で選ぶというのはどうなのだろうか。政策を決定するのはあくまで政府の責任であって「電力を選ぶのは私たち」というのは意味が分からない。普通に考えるともの凄く怖い事を言っている様な気がするのだが。
■万吉:
確かに人類が長い時間をかけて積み上げてきた近代政治システムの否定となるな。重要な問題について構成員個々の利害を優先していれば、その共同体は繁栄できないどころか、存続すら危ぶまれることになる。
例えば、原始時代に獲物も多く木の実も豊富でポカポカと温かく風通しのいい土地に住む集団がいるとする。その中にカンの鋭いやつがいて、「もう少ししたらあの山が爆発して火の川が流れてくるから逃げよう」と警告したとしよう。
しかし大半の連中は、せっかくたどり着いた居心地のいい場所を捨て、食料が乏しく、外敵の多いところに再びさ迷いでるのは嫌なわけだ。まあ当然だな。人間というものはそういうものだ。そういう連中は「そんなことあるわけねーだろ」とか言って反対する。地震が頻発するなどして前兆が明らかになっても、「あいつはそもそも嘘つきなんだよ。この前ドングリを隠れてつまみ食いしていたし」などと、論点をずらして人格攻撃をしたりする。
ここに賢い長老がいて「まてよ。そういえば以前も奴が『嵐がくる』と言ったら本当に来たことがあったな」と思い出し「皆の衆。撤退じゃ」と強権を発動して逃げ延びた部族の子孫が現代人だ。最後まで大半の意見に従った部族はとっくに死に絶えたはずだ。
★珍蔵:
原始時代に遡らなくとも、尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる幕末に開国か鎖国かで国民投票したなら、「紅毛碧眼の毛唐どもに神聖なる敷島の地を踏み荒らされるなどまかりならん!」とか「異人さんは怖いずら。人を食うかもしれん」と鎖国派が圧勝し、日本は欧米列強の植民地に転落していただろうな。
■万吉:
戦後の日米安保条約の時も、国民投票の末に調印を拒否して東側陣営についていたら現在の繁栄は到底望めなかったろう。
★珍蔵:
今回の件で言えば、例えば夫が原発で働いていて、原発が無くなれば職を失う家庭では原発即廃止には反対するだろう。産業として成り立っている以上、それで生計を立てている人は必ずいる。逆に100億ぐらい資産があって働く必要がない人は、原発即廃止でも痛くも痒くもない。いざとなったら自家発電の機械でも買えばよいと考えるだろう。原発事故の被害にあった人はもうこりごりだと思うだろうし、製造業の経営者は原発再稼働を望んでいる。この様に個別の事情によって左右されるような事案は政治がキチンと調整し、専門家を交えて判断すべき事だろう。そのために我々は選挙をして代表を選ぶ。そういう仕組みを作ることが大切だ。安易な国民投票は危険だと思う。
■万吉:
「賢者は歴史に学ぶ」という。過去の貴重な教訓を生かして議会や行政機構を整備して、専門家や正しい少数派の意見が反映されるようなシステムを作り上げてきたのだがね。朝日新聞の論説委員は歴史を勉強していないのかな。人を選ぶのはまだわかるとしても、政策を選ぶのは疑問だ。国民の総意が合理的な判断を伴っているとは限らない。ましてやその結果責任は誰がとる事になるのだろうか。

原発の廃止を国民投票で決める為の署名運動が盛んの様だ。朝日新聞も「電力選ぶのは私たち。目指すのは国民が自分たちの手にエネルギー政策を取り戻すことだ」と論じていた。
政府がエネルギー政策を決定する際に国民の声に広く耳を傾けるのは当然だろう。我々もエネルギーに対しては意識を高めていく必要がある。しかし、そもそも民主主義というのは意思決定の仕組みを決める為に選挙で国会議員を選ぶわけだろう?特に技術的問題やら国の政策的問題やら何やらが複雑に絡む問題は、専門家でない人達が多数決で選ぶというのはどうなのだろうか。政策を決定するのはあくまで政府の責任であって「電力を選ぶのは私たち」というのは意味が分からない。普通に考えるともの凄く怖い事を言っている様な気がするのだが。
■万吉:
確かに人類が長い時間をかけて積み上げてきた近代政治システムの否定となるな。重要な問題について構成員個々の利害を優先していれば、その共同体は繁栄できないどころか、存続すら危ぶまれることになる。
例えば、原始時代に獲物も多く木の実も豊富でポカポカと温かく風通しのいい土地に住む集団がいるとする。その中にカンの鋭いやつがいて、「もう少ししたらあの山が爆発して火の川が流れてくるから逃げよう」と警告したとしよう。
しかし大半の連中は、せっかくたどり着いた居心地のいい場所を捨て、食料が乏しく、外敵の多いところに再びさ迷いでるのは嫌なわけだ。まあ当然だな。人間というものはそういうものだ。そういう連中は「そんなことあるわけねーだろ」とか言って反対する。地震が頻発するなどして前兆が明らかになっても、「あいつはそもそも嘘つきなんだよ。この前ドングリを隠れてつまみ食いしていたし」などと、論点をずらして人格攻撃をしたりする。
ここに賢い長老がいて「まてよ。そういえば以前も奴が『嵐がくる』と言ったら本当に来たことがあったな」と思い出し「皆の衆。撤退じゃ」と強権を発動して逃げ延びた部族の子孫が現代人だ。最後まで大半の意見に従った部族はとっくに死に絶えたはずだ。
★珍蔵:
原始時代に遡らなくとも、尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる幕末に開国か鎖国かで国民投票したなら、「紅毛碧眼の毛唐どもに神聖なる敷島の地を踏み荒らされるなどまかりならん!」とか「異人さんは怖いずら。人を食うかもしれん」と鎖国派が圧勝し、日本は欧米列強の植民地に転落していただろうな。
■万吉:
戦後の日米安保条約の時も、国民投票の末に調印を拒否して東側陣営についていたら現在の繁栄は到底望めなかったろう。
★珍蔵:
今回の件で言えば、例えば夫が原発で働いていて、原発が無くなれば職を失う家庭では原発即廃止には反対するだろう。産業として成り立っている以上、それで生計を立てている人は必ずいる。逆に100億ぐらい資産があって働く必要がない人は、原発即廃止でも痛くも痒くもない。いざとなったら自家発電の機械でも買えばよいと考えるだろう。原発事故の被害にあった人はもうこりごりだと思うだろうし、製造業の経営者は原発再稼働を望んでいる。この様に個別の事情によって左右されるような事案は政治がキチンと調整し、専門家を交えて判断すべき事だろう。そのために我々は選挙をして代表を選ぶ。そういう仕組みを作ることが大切だ。安易な国民投票は危険だと思う。
■万吉:
「賢者は歴史に学ぶ」という。過去の貴重な教訓を生かして議会や行政機構を整備して、専門家や正しい少数派の意見が反映されるようなシステムを作り上げてきたのだがね。朝日新聞の論説委員は歴史を勉強していないのかな。人を選ぶのはまだわかるとしても、政策を選ぶのは疑問だ。国民の総意が合理的な判断を伴っているとは限らない。ましてやその結果責任は誰がとる事になるのだろうか。

■万吉:
昨日の朝、首都大学野の二部リーグを川崎市の等々力球場で観戦するために家を出た。家から近いので、ブラブラ散歩をしながら球場に向かった。樹木が豊かな住宅街を歩くと体が緑の空気に染まるようだ。まだ時間があったので、二子玉川でのんびり珈琲を飲みながら試合開始を待った。その日はダルビッシュが登板予定だが、僕はなぜかメジャーにはそれほど興味がない。バルセロナ命の先生とは対照的だな。
★珍蔵:
僕は別にバルセロナ命という程ではないんだよ。ただ、週1〜2回程度しかサッカーを見る時間が取れないので、それならスペインサッカーを見ようと思い見始めたのがきっかけだ。なにしろパワーに頼らない、多様なパス回しがみられると聞いていたので。いつの日からか、気が付いたらバルセロナの試合を集中的に見る様になっていた。それだけ面白かったという事かな。
■万吉:
二子玉川といえば、大学に入ったころ、群馬出身の奴が「きのうニコタマでさあ…」とか言うので何のことかと思ったが、よくよく聞いてみると二子玉川のことだった。ここはかつて「二子玉川園」とい、戦前からの遊園地があったところだ。僕の様な世田谷育ちにとっては、あくまでも「ふたこたまがわ」であって、ニコタマなどというおかしな呼び名ではあり得ない。
★珍蔵:
ポパイやアンアンなど、都市型消費文化を体現する雑誌が全盛期で、1969年に開業した玉川高島屋がこれらの雑誌に段々と取り上げられるようになり、「オシャレな街ニコタマで楽しむランチとショッピング」などという記事を「イケてる」と思いこんだ連中が競って真似するようになったのだろう。
■万吉:
かつての上京してきた人たちは分をわきまえてひっそりしていたものだが、近年はやたらに対抗心を燃やし、バカにされまいとニコタマ的用語を多用する。そのくせ「東京は住むところじゃないよ」と悪口を言う。あまつさえ「東京砂漠」などと誹謗する。砂漠にしているのはおまえ達地方出身者なんだがなあ、と僕の様な東京人は思うだけだ。
★珍蔵:
ああ、先生は東京生まれの東京育ちだったな。僕も本籍は東京だ。7歳までは北海道にいたが、考えてみれば僕も人生の殆どを東京で過ごしている。
■万吉:
例えば東京生まれの人間が青森県に行って「こんな寒くて雪の深いところは、温泉好きのサルとシロクマしか住めないね」と青森の方々に言ったらどうなるか。大阪で「関西人はカネ勘定に汚くて砂漠だよ。もうたまらん」とか言ったら「なんやワレ。表でんかい」とボコボコにされてしまうだろう。という事自体偏見か。やはり、それぞれの土地には独自の文化と歴史があるのだから、互いに尊重するべきだろう。
★珍蔵:
そういえば学生のとき、地方出身者に女の取り合いをして負けたという嫌な事を思い出した(怒)。確かにその土地の独自性は尊重すべきだ。
それはともかく、地方の時代が叫ばれて久しいが、従来型の東京一極集中の解消を目論む地方分権の動きには大いに期待してしまう。もう東京だけが大都市で便利な街ではない。情報さえも、どこに居てもネットでとれる時代になったのだから。
■万吉:
田園都市線が脚光を浴びたのが1980年代前半のテレビドラマ「金曜日の妻たちへ」がきっかけだった。「もしも願いがかなうなら〜♪」、という主題歌のやつだ。まさにワインとランチの生活が繰り広げられ、視聴者は「これこそ理想の生活」と憧れたものだった。
それから30年。田園都市線的文化は果たして地に足がついたものになったのだろうか。今のままでは答えが出る前に、日本は貧しくなってしまい若い連中は生活するだけでやっと、という国になってしまわないだろうか。
★珍蔵:
資産持ちの人達の文化は脈々と生きているだろう。そういうものは一般的に根付くものとは異質なものだ。限られた世界で受け継がれている。
今の若い連中も、例えばIT関連企業のCEOは30代で億万長者がいる。全体的な年収は減っているのかもしれないが、若くて金を得るチャンスは増えているように思う。少し前までは、ミュージシャンになって音楽が売れる、スポーツ選手になる、ぐらいしか若くして億万長者になるイメージはわかなかった。どちらが良い時代かは分からんが。それにしても「キンツマ」とは懐かしいな。
■万吉:
「金曜日の妻たちへ」が提示したのは、そのような雲の上の階層ではなく、日本の経済的な躍進の結果生まれた中産階層の中に、ワインとかお茶とかホームパーティーとかいった疑似セレブ的要素を媒介とした地縁血縁ではないインナーサークルの関係性が出現したと提示した。それが普遍性を帯びるだろうと認識されたことから、ブームを呼んだのだと思う。
ところが一転、非正規雇用が半数を占める社会においてはワインどころではなくなり、田園都市線文化も頓挫してしまったということではないのかな。
★珍蔵:
今その種のドラマをやるとしたら、首都圏近郊のマンションが舞台になるかもしれないな。
■万吉:
田園都市線沿線は、環境は良いが文化がない。こぎれいなイタリア料理店とパン屋とケーキ屋と東急ストアしかない。我が愛するコの字型木製テーブルの赤提灯と小汚い立呑屋がない。ここは東急による東急のための沿線だ。
★珍蔵:
田園都市沿線の街は先生の好みではないだろうな。間違いなく東急による東急のための沿線だ。しかし、人が生活している場はどこであれ、文化が生じるものではないのかな。そこに住んでいる人は、例えば昼間お互いの家に訪問し、ワインとランチをご馳走し合う。そういうのも文化の一つだろう。
組織事務所に勤めていた頃、東急線沿線で随分仕事をしたが、住環境としてはやはり抜群だと思う。僕自身は電車が混むから住むのはちょっとなぁ…だけど。
■万吉:
僕は将来、活発な造山活動が終了したとされる中国地方の岡山に移り住んで、東京には事務所を持ち、たまに上京する生活をするつもりでいる。先生が一番住みたいところはどこなんだい?
★珍蔵:
う〜ん…希望をいえば、銀座あたりのテナントビル、もしくは都心のオフィスビルの最上階に隠れ家的な住宅を作って住んでみたい。
一見、味気ないオフィスビルだが、最上階でエレベーターを降りるとうっそうとした緑があり、「え?なにここ。本当にビルの上なの?」と思わず言ってしまう様な劇的な空間が演出されている。出来たら車ごとエレベーターで自宅階まで上がれると便利でいいな。ビルの屋上に戸建て住宅を建てるような感じか。リビングは2層分の天井高さがあり、床面からその高さいっぱいの巨大な窓があって都心を見下ろせる。しかし、電気を入れると曇りガラスになり外から見えなくなる。まあビル自体が高ければ周りからは見えないのでそんな必要もないのだが。脇の方に10ヤード程度よいからゴルフの打ち放しが出来る場所も作りたい。
■万吉:
さすがに建築家の言う事は夢があるな。
ところで二子玉川の話に戻るけど、大林宣彦監督の名作で原田知世のデビュー作「時をかける少女」(1983)のリメイク作が一昨年、仲里依沙主演谷口正晃監督で公開されたが、1974年の舞台設定で「フタコタマガワ」と登場人物がきちんと発音していたのには好感がもてた。だからというわけではないが細部を大事にしたこの映画はもっと評価されてよいと思うよ。
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昨日の朝、首都大学野の二部リーグを川崎市の等々力球場で観戦するために家を出た。家から近いので、ブラブラ散歩をしながら球場に向かった。樹木が豊かな住宅街を歩くと体が緑の空気に染まるようだ。まだ時間があったので、二子玉川でのんびり珈琲を飲みながら試合開始を待った。その日はダルビッシュが登板予定だが、僕はなぜかメジャーにはそれほど興味がない。バルセロナ命の先生とは対照的だな。
★珍蔵:
僕は別にバルセロナ命という程ではないんだよ。ただ、週1〜2回程度しかサッカーを見る時間が取れないので、それならスペインサッカーを見ようと思い見始めたのがきっかけだ。なにしろパワーに頼らない、多様なパス回しがみられると聞いていたので。いつの日からか、気が付いたらバルセロナの試合を集中的に見る様になっていた。それだけ面白かったという事かな。
■万吉:
二子玉川といえば、大学に入ったころ、群馬出身の奴が「きのうニコタマでさあ…」とか言うので何のことかと思ったが、よくよく聞いてみると二子玉川のことだった。ここはかつて「二子玉川園」とい、戦前からの遊園地があったところだ。僕の様な世田谷育ちにとっては、あくまでも「ふたこたまがわ」であって、ニコタマなどというおかしな呼び名ではあり得ない。
★珍蔵:
ポパイやアンアンなど、都市型消費文化を体現する雑誌が全盛期で、1969年に開業した玉川高島屋がこれらの雑誌に段々と取り上げられるようになり、「オシャレな街ニコタマで楽しむランチとショッピング」などという記事を「イケてる」と思いこんだ連中が競って真似するようになったのだろう。
■万吉:
かつての上京してきた人たちは分をわきまえてひっそりしていたものだが、近年はやたらに対抗心を燃やし、バカにされまいとニコタマ的用語を多用する。そのくせ「東京は住むところじゃないよ」と悪口を言う。あまつさえ「東京砂漠」などと誹謗する。砂漠にしているのはおまえ達地方出身者なんだがなあ、と僕の様な東京人は思うだけだ。
★珍蔵:
ああ、先生は東京生まれの東京育ちだったな。僕も本籍は東京だ。7歳までは北海道にいたが、考えてみれば僕も人生の殆どを東京で過ごしている。
■万吉:
例えば東京生まれの人間が青森県に行って「こんな寒くて雪の深いところは、温泉好きのサルとシロクマしか住めないね」と青森の方々に言ったらどうなるか。大阪で「関西人はカネ勘定に汚くて砂漠だよ。もうたまらん」とか言ったら「なんやワレ。表でんかい」とボコボコにされてしまうだろう。という事自体偏見か。やはり、それぞれの土地には独自の文化と歴史があるのだから、互いに尊重するべきだろう。
★珍蔵:
そういえば学生のとき、地方出身者に女の取り合いをして負けたという嫌な事を思い出した(怒)。確かにその土地の独自性は尊重すべきだ。
それはともかく、地方の時代が叫ばれて久しいが、従来型の東京一極集中の解消を目論む地方分権の動きには大いに期待してしまう。もう東京だけが大都市で便利な街ではない。情報さえも、どこに居てもネットでとれる時代になったのだから。
■万吉:
田園都市線が脚光を浴びたのが1980年代前半のテレビドラマ「金曜日の妻たちへ」がきっかけだった。「もしも願いがかなうなら〜♪」、という主題歌のやつだ。まさにワインとランチの生活が繰り広げられ、視聴者は「これこそ理想の生活」と憧れたものだった。
それから30年。田園都市線的文化は果たして地に足がついたものになったのだろうか。今のままでは答えが出る前に、日本は貧しくなってしまい若い連中は生活するだけでやっと、という国になってしまわないだろうか。
★珍蔵:
資産持ちの人達の文化は脈々と生きているだろう。そういうものは一般的に根付くものとは異質なものだ。限られた世界で受け継がれている。
今の若い連中も、例えばIT関連企業のCEOは30代で億万長者がいる。全体的な年収は減っているのかもしれないが、若くて金を得るチャンスは増えているように思う。少し前までは、ミュージシャンになって音楽が売れる、スポーツ選手になる、ぐらいしか若くして億万長者になるイメージはわかなかった。どちらが良い時代かは分からんが。それにしても「キンツマ」とは懐かしいな。
■万吉:
「金曜日の妻たちへ」が提示したのは、そのような雲の上の階層ではなく、日本の経済的な躍進の結果生まれた中産階層の中に、ワインとかお茶とかホームパーティーとかいった疑似セレブ的要素を媒介とした地縁血縁ではないインナーサークルの関係性が出現したと提示した。それが普遍性を帯びるだろうと認識されたことから、ブームを呼んだのだと思う。
ところが一転、非正規雇用が半数を占める社会においてはワインどころではなくなり、田園都市線文化も頓挫してしまったということではないのかな。
★珍蔵:
今その種のドラマをやるとしたら、首都圏近郊のマンションが舞台になるかもしれないな。
■万吉:
田園都市線沿線は、環境は良いが文化がない。こぎれいなイタリア料理店とパン屋とケーキ屋と東急ストアしかない。我が愛するコの字型木製テーブルの赤提灯と小汚い立呑屋がない。ここは東急による東急のための沿線だ。
★珍蔵:
田園都市沿線の街は先生の好みではないだろうな。間違いなく東急による東急のための沿線だ。しかし、人が生活している場はどこであれ、文化が生じるものではないのかな。そこに住んでいる人は、例えば昼間お互いの家に訪問し、ワインとランチをご馳走し合う。そういうのも文化の一つだろう。
組織事務所に勤めていた頃、東急線沿線で随分仕事をしたが、住環境としてはやはり抜群だと思う。僕自身は電車が混むから住むのはちょっとなぁ…だけど。
■万吉:
僕は将来、活発な造山活動が終了したとされる中国地方の岡山に移り住んで、東京には事務所を持ち、たまに上京する生活をするつもりでいる。先生が一番住みたいところはどこなんだい?
★珍蔵:
う〜ん…希望をいえば、銀座あたりのテナントビル、もしくは都心のオフィスビルの最上階に隠れ家的な住宅を作って住んでみたい。
一見、味気ないオフィスビルだが、最上階でエレベーターを降りるとうっそうとした緑があり、「え?なにここ。本当にビルの上なの?」と思わず言ってしまう様な劇的な空間が演出されている。出来たら車ごとエレベーターで自宅階まで上がれると便利でいいな。ビルの屋上に戸建て住宅を建てるような感じか。リビングは2層分の天井高さがあり、床面からその高さいっぱいの巨大な窓があって都心を見下ろせる。しかし、電気を入れると曇りガラスになり外から見えなくなる。まあビル自体が高ければ周りからは見えないのでそんな必要もないのだが。脇の方に10ヤード程度よいからゴルフの打ち放しが出来る場所も作りたい。
■万吉:
さすがに建築家の言う事は夢があるな。
ところで二子玉川の話に戻るけど、大林宣彦監督の名作で原田知世のデビュー作「時をかける少女」(1983)のリメイク作が一昨年、仲里依沙主演谷口正晃監督で公開されたが、1974年の舞台設定で「フタコタマガワ」と登場人物がきちんと発音していたのには好感がもてた。だからというわけではないが細部を大事にしたこの映画はもっと評価されてよいと思うよ。
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★珍蔵:
2週間ぐらい前だが、東京都の猪瀬副知事がテレビで「東電の周りにはこんなに関連会社があってタカリの構造がある」、と力説していた。仮に電力を天然ガスにしても、その分の燃料費はこの様な構造を変えれば簡単に捻出できるという事だ。
国の原子力委員会の小委員会は、2020年に原発をゼロにした場合、30年までに使用済み核燃料の処理にかかる総費用は7.1兆円との試算結果を公表した。これは原発を維持して使用済み燃料の再処理を続ける現行路線を維持する場合は8.1兆−9.7兆円となり、原発ゼロの方が2−3割安くなる。色々な問題があげられているが、構造的問題は猪瀬さんの言う通り。技術的な問題も色々言われているが、一番は、やはり使用済み核燃料の処理か。
■万吉:
既得権がいかに成長を阻害してきたことか。猪瀬さんは、マスコミ評論家の中ではいち早く虎ノ門の弊害を強く論じてきた。ちなみに虎ノ門とは役所の外郭団体が多くあることから、中央官庁の霞ヶ関と対の意味で公務員の天下り先の財団法人や特殊法人を総称する。ただし、これを解体するのは時間がかかるだろうし、勇気ある政治家も必要だ。
★珍蔵:
今後、シナリオの実現性や施設が立地する地域への影響、核不拡散性なども考慮して議論し、政府のエネルギー・環境会議に複数の選択肢を提示するらしい。原発をゼロにする場合は、20年までの発電に必要なウラン燃料などのコストが2.1兆円、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の廃止に3.6兆円などとしている。
■万吉:
技術的な問題だが、使用済み核燃料のことを考えると、人類にとって原子力はやはりパンドラの箱だったのかもしれないと思ってしまうな。百年もすれば環境に負荷をかけない新エネルギーが開発されるかもしれない。二十万年の人力の歴史を考えれば、禍根のもととなる発明の方が、ほんの僅かの差で早めに登場してしまったということになるのかな。
★珍蔵:
アインシュタインのe=mc2は人類の大きな財産だ。それを具現化することは自然の流れだったと思う。ただ、確かに急ぎすぎたのかもしれない。使用済み核燃料の処理を、何とかなるだろう、と思っていたのが大きな間違いだった。これは人類の未来に大きな禍根を残す事になる。
■万吉:
未来に禍根を残す物ならCO2もそうだな。オゾン層破壊は進んでいる。化石燃料による発電はCO2を多量に排出する。原発の陰に隠れてしまっているが。
最近、悲惨な交通事故のニュースが続いたが、交通事故による死者は年間5000人もいる。交通事故は逃げる間もなく、何の関係もない人にいきなり死が襲ってくる不条理なものだ。若い命や子供たちが死んで行くのは耐えられない。だからこの際、自動車も廃止すればいい。自動車を廃止すれば交通事故もなくなるし、CO2も出ない。無駄な高速道路も作らなくて済むから、一石三鳥だ。このまま自動車を野放しにしていたら、将来の人類に禍根を残す事になる。企業は仕事にならないと海外へ逃げ出すだろうが、人の命の方が大切だ…という理屈も成り立つな。
★珍蔵:
化石エネルギーはまだ十分あるという説ともう枯渇するという説がある。再生可能エネルギーの技術も劇的に進歩するかもしれない。しかしいずれにしても、核分裂や核融合は人類の将来に絶対に必要になる技術と思われるので、研究は続けるべきだと思うのだが。ただ、今後、脱原発へのシフトやイメージの悪さからその方面へ進もうとする学生は減るだろうな。文明の発達と科学技術の危険性は背中合わせなので、研究者が減っていくのは余計に危険な気がするのだが。
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2週間ぐらい前だが、東京都の猪瀬副知事がテレビで「東電の周りにはこんなに関連会社があってタカリの構造がある」、と力説していた。仮に電力を天然ガスにしても、その分の燃料費はこの様な構造を変えれば簡単に捻出できるという事だ。
国の原子力委員会の小委員会は、2020年に原発をゼロにした場合、30年までに使用済み核燃料の処理にかかる総費用は7.1兆円との試算結果を公表した。これは原発を維持して使用済み燃料の再処理を続ける現行路線を維持する場合は8.1兆−9.7兆円となり、原発ゼロの方が2−3割安くなる。色々な問題があげられているが、構造的問題は猪瀬さんの言う通り。技術的な問題も色々言われているが、一番は、やはり使用済み核燃料の処理か。
■万吉:
既得権がいかに成長を阻害してきたことか。猪瀬さんは、マスコミ評論家の中ではいち早く虎ノ門の弊害を強く論じてきた。ちなみに虎ノ門とは役所の外郭団体が多くあることから、中央官庁の霞ヶ関と対の意味で公務員の天下り先の財団法人や特殊法人を総称する。ただし、これを解体するのは時間がかかるだろうし、勇気ある政治家も必要だ。
★珍蔵:
今後、シナリオの実現性や施設が立地する地域への影響、核不拡散性なども考慮して議論し、政府のエネルギー・環境会議に複数の選択肢を提示するらしい。原発をゼロにする場合は、20年までの発電に必要なウラン燃料などのコストが2.1兆円、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の廃止に3.6兆円などとしている。
■万吉:
技術的な問題だが、使用済み核燃料のことを考えると、人類にとって原子力はやはりパンドラの箱だったのかもしれないと思ってしまうな。百年もすれば環境に負荷をかけない新エネルギーが開発されるかもしれない。二十万年の人力の歴史を考えれば、禍根のもととなる発明の方が、ほんの僅かの差で早めに登場してしまったということになるのかな。
★珍蔵:
アインシュタインのe=mc2は人類の大きな財産だ。それを具現化することは自然の流れだったと思う。ただ、確かに急ぎすぎたのかもしれない。使用済み核燃料の処理を、何とかなるだろう、と思っていたのが大きな間違いだった。これは人類の未来に大きな禍根を残す事になる。
■万吉:
未来に禍根を残す物ならCO2もそうだな。オゾン層破壊は進んでいる。化石燃料による発電はCO2を多量に排出する。原発の陰に隠れてしまっているが。
最近、悲惨な交通事故のニュースが続いたが、交通事故による死者は年間5000人もいる。交通事故は逃げる間もなく、何の関係もない人にいきなり死が襲ってくる不条理なものだ。若い命や子供たちが死んで行くのは耐えられない。だからこの際、自動車も廃止すればいい。自動車を廃止すれば交通事故もなくなるし、CO2も出ない。無駄な高速道路も作らなくて済むから、一石三鳥だ。このまま自動車を野放しにしていたら、将来の人類に禍根を残す事になる。企業は仕事にならないと海外へ逃げ出すだろうが、人の命の方が大切だ…という理屈も成り立つな。
★珍蔵:
化石エネルギーはまだ十分あるという説ともう枯渇するという説がある。再生可能エネルギーの技術も劇的に進歩するかもしれない。しかしいずれにしても、核分裂や核融合は人類の将来に絶対に必要になる技術と思われるので、研究は続けるべきだと思うのだが。ただ、今後、脱原発へのシフトやイメージの悪さからその方面へ進もうとする学生は減るだろうな。文明の発達と科学技術の危険性は背中合わせなので、研究者が減っていくのは余計に危険な気がするのだが。
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■万吉:
ドルトムントの香川の周辺が騒がしいようだね。プレミアのマンチェスター・ユナイテッドに行く可能性が強い、とメディア各紙が伝えていた。
★珍蔵:
もしマンUでレギュラーになり活躍出来たら、海外で活躍したという点においては、中田以上に歴史に残る選手となるだろうな。
ところでその香川のいるドルトムントだが、先日彼の同僚、パラグアイ代表FWのルーカス・バリオスが中国スーパーリーグの広州恒大に移籍金850万ユーロ(約8億9500万円)で移籍を発表したのには少々驚いた。昨年同じく広州恒大に移籍したアルゼンチン人、ダリオ・コンカの1000万米ドル(約8億円)を上回り、中国スーパーリーグでの移籍金最高額を更新した。
バリオスはドルトムントで1年目からレギュラーに定着し19得点を挙げた。今季2011-12シーズンは故障の為に出場機会が減ってしまったが、2010-11シーズンはチーム最多の16得点を挙げ、ドルトムントの攻撃の中心として香川と共にブンデスリーガ制覇に貢献したバリバリのFWだ。南アフリカ・ワールドカップでは、パラグアイのスターであるサンタクルスの陰に隠れてしまった印象だが、3トップの一角として日本とも戦ったし、その年に行われたキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦にも出場している。怪我から復帰したようだが、27歳の今は選手として一番乗っている時期ではないだろうか。本来の力が戻れば広州恒大にとって大きな戦力になると思う。
中国リーグでは、元フランス代表FWアネルカが今季から上海申花でプレーしている。上海はアネルカと懇意なチェルシーのFWドログバの獲得も狙っているという。真偽のほどは分からないが、もしドログバが中国へ行ったら特大ニュースになるだろう。とにかく中国の投資意欲は十分に伝わってくる話だな。
■万吉:
ついに中国が国をあげてサッカーに乗り出してきたのか。GDPでは日本を抜いて世界2位になったが、まだ1人当たりに換算すればと足元にも及ばない。人民元の価値は日本円の十分の一程度だから、それだけのカネを出すというのは1クラブの判断を超えた国家レベルの意志が反映している可能性が濃厚だな。まさに中国共産党がサッカーの持つ有形無形のパワーに気づき、戦略的に利用しようとしているのだろう。
日本や韓国ではオリンピックのたびに大騒ぎしているが、アメリカでは自国の選手が金メダルを取っても三大テレビのトップニュースとか、NYタイムズのフロントページを飾ることなど絶対にない。スポーツニュースとしては、スーパーボールの方が金メダルよりも価値がある。ましてや貧しい国ではオリンピックに対する関心は低い。いい大人がスポーツに打ち込む、などということはしょせん別世界の話なのだ。
ところがサッカーは違う。どんな貧困国でも話題の中心はサッカーだ。ワールドカップで上位に食い込めば中国に対する見方は劇的に変わる。中国が獲得に躍起になっている稀少資源の産出国の対中感情の良し悪しは、中国政府にとっての関心事だからな。
★珍蔵:
中国は4年前の北京オリンピックで金メダルの数が米国を抜き1位だった。確かに、欧米諸国に経済的に追いつくまで中国スポーツ界の最優先課題はオリンピックのメダル数で大国に肩を並べることだったようだ。
しかし、北京大会ではあまりメジャーではない、要するに一般的にあまり人気の無い競技を狙って集中的に金メダルを取った為、世界的にあまり評価されなかった。そこで今度は世界が最も注目し、熱狂するサッカーという競技に白羽の矢が立ったというわけだ。
岡田監督が中国に渡ったのは、そういう背景があるのだろう。彼は「中国のそのような強化に手を貸すことがアジア全体のレベルアップにつながり、ひいては日本を強くする」と語っていた。初期のJリーグの様に多くのスター選手が集まるかどうかは分からないが、とにかくサッカーの強い国はアメリカを除いた全ての国の人達に話題を提供できる。途上国のサッカー強化は人気獲得の為、あるいは選手のレベルアップの為に有名監督やスター選手を呼ぶ必要があるので、巨費を投じなければならない。しかし今の中国ならそれも可能だろう。
■万吉:
中国は経済大国になってうわべは先進国になりつつあるとはいえ、実像は古代専制国家と大差ない。チベットや新疆ウイグルで中国共産党が行っている弾圧はとても近代国家とはいえない。チベット仏教の尼僧がどのような目にあっているかネット上で見ることができるが、嫌悪と怒りを覚えるとしか言いようが無い。そういったダークな側面をサッカーで糊塗しようとする中国共産党の陰謀は絶対に阻止しなければならない… ということで、いくら中国が強くなっても日本代表が中国代表に負けることは、人類の正義の為にもあってはならない事だな。関係ないか。
★珍蔵:
しかし、中国の様な共産主義国家でプロスポーツが根付く事などあるのかな。フェアな自由競争が確立している社会じゃないと難しいのではないだろうか。
プロスポーツには暗黙のモラルも重要だ。自由競争が確立している社会は最低限のモラルも確立している。そもそもサッカーの様な世界的なスポーツは、初期段階では国が関与し強化するのは良いが、その先は民間が育てていかないと、つまり自由市場で国民的人気が出てこないと本当の強さは手に入らないのではないだろうか。強いプロサッカーリーグのある国は民主主義で自由経済の国だけだ。経済は自由主義だが、都合が悪くなるとすぐ超法規的な規制をかけるような社会で果たしてプロサッカーが育つのか、はなはだ疑問だ。つい先日も、人権をテーマに取材いていたアルジャジーラの記者を国外追放している。
以前、中国がサッカー強化に名乗りを上げたことがある。その時、13億もの人口がある国が本格的に強化に乗り出したら相当強くなるだろう、と誰もが思っていたが、そうはならなかった。まあ今ほど経済が破竹の勢いではなかったし、八百長問題も足を引っ張った。北京オリンピックに国の力が移った、という事もあったのかもしれないが。
■万吉:
自由主義国の韓国や台湾でも八百長で大騒ぎだから、確かに大変かもしれんな。ただ、国家権力がご都合主義だからプロスポーツに必要な暗黙のモラルがない、という仮説は図式的過ぎる感じがする。政治体制と国民の倫理観に直接的な相関関係はないのではなかろうか。むしろ今の中国の場合は、自由化が進めば進むほど個人主義が前面に出てきてモラルが荒廃する可能性の方が大きいと思う。
日本でも某ボクサーのマッチメークは電通とテレビ局の利権の為のものだし、プロ野球ですらルールもよくわからない権力者の思いつきで、特定球団の都合のいいように制度を変えている。日本は中国に対して上から目線でモノを言えるほどではないかもしれないな。
★珍蔵:
「自由化が進めば進むほど個人主義が前面に出てきてモラルが荒廃する可能性の方が大きい」という事は、そもそも「最低限のルール、あるいはモラルがあってこその自由」という教育がなされていない、という事もあるだろう。
そういえば、中国のプロ野球ってどうなってるんだい?
■万吉:
よくは知らないが細々とやっているようだ。数年前、日本のスポンサーが総撤退して無くなったと思っていたが。そういえば以前、日台韓中各国の優勝チームが争うアジアシリーズというのがあり、東京ドームで見た記憶がある。中国はお話にならないほど弱かった。ほとんどの中国人は野球の存在すら知らないのではないかな。まあ野球を強化するよりサッカーを強化した方が国としてメリットが大きいから仕方ない。野球を強化しても喜ぶのは米メジャーリーグだけだからな。
でも台湾では野球は人気があるんだよ。日本で活躍する台湾人選手も多い。何年か前にホークスとオリックスが台湾で公式戦をしたときは大騒ぎだった。王貞治さんは台湾の国民的英雄だしな。しかし悔しいけど、サッカーに比べれば野球はやっぱりローカルだよなぁ。
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ドルトムントの香川の周辺が騒がしいようだね。プレミアのマンチェスター・ユナイテッドに行く可能性が強い、とメディア各紙が伝えていた。
★珍蔵:
もしマンUでレギュラーになり活躍出来たら、海外で活躍したという点においては、中田以上に歴史に残る選手となるだろうな。
ところでその香川のいるドルトムントだが、先日彼の同僚、パラグアイ代表FWのルーカス・バリオスが中国スーパーリーグの広州恒大に移籍金850万ユーロ(約8億9500万円)で移籍を発表したのには少々驚いた。昨年同じく広州恒大に移籍したアルゼンチン人、ダリオ・コンカの1000万米ドル(約8億円)を上回り、中国スーパーリーグでの移籍金最高額を更新した。
バリオスはドルトムントで1年目からレギュラーに定着し19得点を挙げた。今季2011-12シーズンは故障の為に出場機会が減ってしまったが、2010-11シーズンはチーム最多の16得点を挙げ、ドルトムントの攻撃の中心として香川と共にブンデスリーガ制覇に貢献したバリバリのFWだ。南アフリカ・ワールドカップでは、パラグアイのスターであるサンタクルスの陰に隠れてしまった印象だが、3トップの一角として日本とも戦ったし、その年に行われたキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦にも出場している。怪我から復帰したようだが、27歳の今は選手として一番乗っている時期ではないだろうか。本来の力が戻れば広州恒大にとって大きな戦力になると思う。
中国リーグでは、元フランス代表FWアネルカが今季から上海申花でプレーしている。上海はアネルカと懇意なチェルシーのFWドログバの獲得も狙っているという。真偽のほどは分からないが、もしドログバが中国へ行ったら特大ニュースになるだろう。とにかく中国の投資意欲は十分に伝わってくる話だな。
■万吉:
ついに中国が国をあげてサッカーに乗り出してきたのか。GDPでは日本を抜いて世界2位になったが、まだ1人当たりに換算すればと足元にも及ばない。人民元の価値は日本円の十分の一程度だから、それだけのカネを出すというのは1クラブの判断を超えた国家レベルの意志が反映している可能性が濃厚だな。まさに中国共産党がサッカーの持つ有形無形のパワーに気づき、戦略的に利用しようとしているのだろう。
日本や韓国ではオリンピックのたびに大騒ぎしているが、アメリカでは自国の選手が金メダルを取っても三大テレビのトップニュースとか、NYタイムズのフロントページを飾ることなど絶対にない。スポーツニュースとしては、スーパーボールの方が金メダルよりも価値がある。ましてや貧しい国ではオリンピックに対する関心は低い。いい大人がスポーツに打ち込む、などということはしょせん別世界の話なのだ。
ところがサッカーは違う。どんな貧困国でも話題の中心はサッカーだ。ワールドカップで上位に食い込めば中国に対する見方は劇的に変わる。中国が獲得に躍起になっている稀少資源の産出国の対中感情の良し悪しは、中国政府にとっての関心事だからな。
★珍蔵:
中国は4年前の北京オリンピックで金メダルの数が米国を抜き1位だった。確かに、欧米諸国に経済的に追いつくまで中国スポーツ界の最優先課題はオリンピックのメダル数で大国に肩を並べることだったようだ。
しかし、北京大会ではあまりメジャーではない、要するに一般的にあまり人気の無い競技を狙って集中的に金メダルを取った為、世界的にあまり評価されなかった。そこで今度は世界が最も注目し、熱狂するサッカーという競技に白羽の矢が立ったというわけだ。
岡田監督が中国に渡ったのは、そういう背景があるのだろう。彼は「中国のそのような強化に手を貸すことがアジア全体のレベルアップにつながり、ひいては日本を強くする」と語っていた。初期のJリーグの様に多くのスター選手が集まるかどうかは分からないが、とにかくサッカーの強い国はアメリカを除いた全ての国の人達に話題を提供できる。途上国のサッカー強化は人気獲得の為、あるいは選手のレベルアップの為に有名監督やスター選手を呼ぶ必要があるので、巨費を投じなければならない。しかし今の中国ならそれも可能だろう。
■万吉:
中国は経済大国になってうわべは先進国になりつつあるとはいえ、実像は古代専制国家と大差ない。チベットや新疆ウイグルで中国共産党が行っている弾圧はとても近代国家とはいえない。チベット仏教の尼僧がどのような目にあっているかネット上で見ることができるが、嫌悪と怒りを覚えるとしか言いようが無い。そういったダークな側面をサッカーで糊塗しようとする中国共産党の陰謀は絶対に阻止しなければならない… ということで、いくら中国が強くなっても日本代表が中国代表に負けることは、人類の正義の為にもあってはならない事だな。関係ないか。
★珍蔵:
しかし、中国の様な共産主義国家でプロスポーツが根付く事などあるのかな。フェアな自由競争が確立している社会じゃないと難しいのではないだろうか。
プロスポーツには暗黙のモラルも重要だ。自由競争が確立している社会は最低限のモラルも確立している。そもそもサッカーの様な世界的なスポーツは、初期段階では国が関与し強化するのは良いが、その先は民間が育てていかないと、つまり自由市場で国民的人気が出てこないと本当の強さは手に入らないのではないだろうか。強いプロサッカーリーグのある国は民主主義で自由経済の国だけだ。経済は自由主義だが、都合が悪くなるとすぐ超法規的な規制をかけるような社会で果たしてプロサッカーが育つのか、はなはだ疑問だ。つい先日も、人権をテーマに取材いていたアルジャジーラの記者を国外追放している。
以前、中国がサッカー強化に名乗りを上げたことがある。その時、13億もの人口がある国が本格的に強化に乗り出したら相当強くなるだろう、と誰もが思っていたが、そうはならなかった。まあ今ほど経済が破竹の勢いではなかったし、八百長問題も足を引っ張った。北京オリンピックに国の力が移った、という事もあったのかもしれないが。
■万吉:
自由主義国の韓国や台湾でも八百長で大騒ぎだから、確かに大変かもしれんな。ただ、国家権力がご都合主義だからプロスポーツに必要な暗黙のモラルがない、という仮説は図式的過ぎる感じがする。政治体制と国民の倫理観に直接的な相関関係はないのではなかろうか。むしろ今の中国の場合は、自由化が進めば進むほど個人主義が前面に出てきてモラルが荒廃する可能性の方が大きいと思う。
日本でも某ボクサーのマッチメークは電通とテレビ局の利権の為のものだし、プロ野球ですらルールもよくわからない権力者の思いつきで、特定球団の都合のいいように制度を変えている。日本は中国に対して上から目線でモノを言えるほどではないかもしれないな。
★珍蔵:
「自由化が進めば進むほど個人主義が前面に出てきてモラルが荒廃する可能性の方が大きい」という事は、そもそも「最低限のルール、あるいはモラルがあってこその自由」という教育がなされていない、という事もあるだろう。
そういえば、中国のプロ野球ってどうなってるんだい?
■万吉:
よくは知らないが細々とやっているようだ。数年前、日本のスポンサーが総撤退して無くなったと思っていたが。そういえば以前、日台韓中各国の優勝チームが争うアジアシリーズというのがあり、東京ドームで見た記憶がある。中国はお話にならないほど弱かった。ほとんどの中国人は野球の存在すら知らないのではないかな。まあ野球を強化するよりサッカーを強化した方が国としてメリットが大きいから仕方ない。野球を強化しても喜ぶのは米メジャーリーグだけだからな。
でも台湾では野球は人気があるんだよ。日本で活躍する台湾人選手も多い。何年か前にホークスとオリックスが台湾で公式戦をしたときは大騒ぎだった。王貞治さんは台湾の国民的英雄だしな。しかし悔しいけど、サッカーに比べれば野球はやっぱりローカルだよなぁ。
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★珍蔵:
今回の小澤一郎無罪判決の政界への影響についてはどうなの?
■万吉:
そもそも小沢先生がどういう先生なのか、僕は正直よくわからない。検察からここまで執拗に狙われ続けられるのは、米―官僚―メディアー財界の悪徳ペンタゴンにとって目障りな真の国民政治家なのか、それとも単に権力とカネを追い求めているだけなのか、あまりにも評価に振幅がありすぎて実像がわからないのだ。
★珍蔵:
小沢さんは政策もなんとなく杜撰だよね。外交は国連中心主義を唱えているが、国連の実体は第二次大戦の戦勝国の集まりで、そんなものに国家の命運を託すわけにはいかないと思うのだが。
自由党党首のころは徹底的な新自由主義者だったが、最近では社会民主主義みたいなことを言っている。せっかく政権をとったのに政治主導を矮小化して、官僚を実務から排除してしまった。これは、実際の戦闘で前線に政治家がしゃしゃり出て指揮権を奪い、よくわからないのに思いつきで命令するようなもので、こんな部隊はすぐ全滅してしまう事は去年の大災害で証明された。
■万吉:
しかし、これだけ検察から弾圧されても数の力を維持できるのは、やはり政局を回すという意味においてはプロ中のプロだ。鳩山氏などとは現場の踏み方が違う。この前の総選挙のときは、連合の地方組織を行脚したが、不信感を持っていた労働組合の連中もみな小沢ファンになってしまった。膝だちで酒席を回り、ひとりひとりにお酌をしてカラオケで熱唱する。理屈先行の松下政経塾出身者とは一線を画する様だ。
橋下市長は常々小沢氏を持ち上げる発言をしている。無罪判決で連携相手として小沢カードを使う可能性も高まったのではないか。中央に足がかりのない橋下氏にとって、政治の表も裏も知り尽くした小沢氏はやはり頼りになると思われる。
★珍蔵:
橋下氏連携のもう一方の有力候補でもある石原さんは、小沢氏とは基本政策も国家感も相容れないし、人間的にも合わないだろう。やはりプロである亀井さんはどちらとも話ができるから、繋ぐことで自身の立場強化を狙うのかな。
■万吉:
民主党中枢の中でも、前原政調会長は小沢氏とは悪くない。橋下旋風が吹き荒れる関西が地盤なので、小沢氏を介して橋下氏との関係を良好にしたい思惑も働くかもしれん。まあこういった流動的な要素ばかりなので、日々状勢は変わっていくだろうから今後の小沢氏を取り巻く政局はどうなるのあ何ともいえない。
★珍蔵:
ところで、この裁判は単純な事を分かりにくくしている様な印象を受ける。検察審議会という、僕みたいな素人には聞き慣れない言葉も出てきた。小泉進次郎が「政界の霧は深くなった」と感想を述べていたが、そんな印象もうける判決だ。
■万吉:
田中角栄のロッキード裁判は、有罪の有力な根拠となった証言者コーチャンに対する弁護側の反対尋問が行えない「暗黒裁判」だった。これに対してさすがに世論は「おかしいのではないか」という意見が満ち、といって今さら「無罪」には出来ず、最高裁は「被告人田中角栄の死を待つ」という方針を貫いたというのは、すでによく知られたところだ。
検察はその頃からやりたい放題に見える。僕を含めた新聞記者連中はみなそう感じていた。厚生労働省の村木厚子元局長事件で明らかになった様に、最近では露骨に「これはこういう犯罪である」という絵を自ら描き、そのための調書を捏造することも躊躇しなくなった様だ。
★珍蔵:
そもそもこの事件は「小沢は中堅ゼネコンの水谷建設などからダム建設受注に便宜を図る見返りとして、裏献金を受けている」との筋書きで特捜部が捜査を始めたという批判が多い。しかし、結局たどりついたのは政治資金収支報告書への記載の期日ズレという、微罪に過ぎなかった。流石に検察は立件を断念したが、今度は検察審議会が動き出した、と僕は解釈しているのだが。この検察審議会というのはどういうものなの?
■万吉:
検察審議会は本来、検察首脳が有力政治家との裏取引などで恣意的な不起訴を行うことのないよう設置された機関で、籤で選ばれた11人の民間人が不起訴処分の妥当性を審議する。従来は議決に法的拘束力はなかったのだが、09年に制度変更があり、2度の起訴議決があれば強制起訴される事となり、今回これが使われた。
★珍蔵:
書類の書き方がどうのこうのといった形式犯でやろうとするから、外から見ると訳のわからない裁判になってしまう。政治家に対しては堂々と贈収賄での立件をめざすべきなのに。あまり策を弄すると(小沢氏が主張するように)、政治家は公正な選挙を経て選ばれた国民の代表なのだから、検察の匙加減ひとつで民意が歪んでしまう様に見えてしまうと思うのだが。
■万吉:
今回の事件は制限速度40キロの道路で、時速42キロで走っていた小沢氏の車を捕まえたようなものだ。別件逮捕で狙っている事を立件しようとしたわけだ。しかしやはり検察たるもの、横着しないで人里離れた深夜の山の中に出かけて行き網をはるべきだと思う。大物といわれる政治家が闇にまぎれて大挙して爆走しているのだから。エリート意識の強い特捜検事は、ヤブ蚊に刺されるのが嫌なのだろうか。
★珍蔵:
大統領が変わるたびに前職が逮捕されたり自殺する韓国や、薄氏という実力者が権力抗争で迫害されている中国、あるいはスーチー女史を軟禁していたミャンマーなどの国を、日本は笑えないな。
■万吉:
そして、議決の根拠となった田代政弘検事の捜査報告書が、「虚偽」であったことがすでに東京地裁で認められている。これは元秘書の石川知裕代議士が任意の段階で検察の聴取を隠し録りしていたことが有効にはたらいた様だ。この報告書は、田代検事の報告書を主任検事が朱入れして書き直させたものだと、産経が報道している。
よって、この裁判は「無罪」どころか「訴追棄却」の方が正しかったような裁判だったと言える。FDを改ざんして、でっち上げた事など全く反省していないようだ。酷い話だ。もちろん、この事と小沢一郎の政治的資質が優れているかどうかとは別問題なのだがね。
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今回の小澤一郎無罪判決の政界への影響についてはどうなの?
■万吉:
そもそも小沢先生がどういう先生なのか、僕は正直よくわからない。検察からここまで執拗に狙われ続けられるのは、米―官僚―メディアー財界の悪徳ペンタゴンにとって目障りな真の国民政治家なのか、それとも単に権力とカネを追い求めているだけなのか、あまりにも評価に振幅がありすぎて実像がわからないのだ。
★珍蔵:
小沢さんは政策もなんとなく杜撰だよね。外交は国連中心主義を唱えているが、国連の実体は第二次大戦の戦勝国の集まりで、そんなものに国家の命運を託すわけにはいかないと思うのだが。
自由党党首のころは徹底的な新自由主義者だったが、最近では社会民主主義みたいなことを言っている。せっかく政権をとったのに政治主導を矮小化して、官僚を実務から排除してしまった。これは、実際の戦闘で前線に政治家がしゃしゃり出て指揮権を奪い、よくわからないのに思いつきで命令するようなもので、こんな部隊はすぐ全滅してしまう事は去年の大災害で証明された。
■万吉:
しかし、これだけ検察から弾圧されても数の力を維持できるのは、やはり政局を回すという意味においてはプロ中のプロだ。鳩山氏などとは現場の踏み方が違う。この前の総選挙のときは、連合の地方組織を行脚したが、不信感を持っていた労働組合の連中もみな小沢ファンになってしまった。膝だちで酒席を回り、ひとりひとりにお酌をしてカラオケで熱唱する。理屈先行の松下政経塾出身者とは一線を画する様だ。
橋下市長は常々小沢氏を持ち上げる発言をしている。無罪判決で連携相手として小沢カードを使う可能性も高まったのではないか。中央に足がかりのない橋下氏にとって、政治の表も裏も知り尽くした小沢氏はやはり頼りになると思われる。
★珍蔵:
橋下氏連携のもう一方の有力候補でもある石原さんは、小沢氏とは基本政策も国家感も相容れないし、人間的にも合わないだろう。やはりプロである亀井さんはどちらとも話ができるから、繋ぐことで自身の立場強化を狙うのかな。
■万吉:
民主党中枢の中でも、前原政調会長は小沢氏とは悪くない。橋下旋風が吹き荒れる関西が地盤なので、小沢氏を介して橋下氏との関係を良好にしたい思惑も働くかもしれん。まあこういった流動的な要素ばかりなので、日々状勢は変わっていくだろうから今後の小沢氏を取り巻く政局はどうなるのあ何ともいえない。
★珍蔵:
ところで、この裁判は単純な事を分かりにくくしている様な印象を受ける。検察審議会という、僕みたいな素人には聞き慣れない言葉も出てきた。小泉進次郎が「政界の霧は深くなった」と感想を述べていたが、そんな印象もうける判決だ。
■万吉:
田中角栄のロッキード裁判は、有罪の有力な根拠となった証言者コーチャンに対する弁護側の反対尋問が行えない「暗黒裁判」だった。これに対してさすがに世論は「おかしいのではないか」という意見が満ち、といって今さら「無罪」には出来ず、最高裁は「被告人田中角栄の死を待つ」という方針を貫いたというのは、すでによく知られたところだ。
検察はその頃からやりたい放題に見える。僕を含めた新聞記者連中はみなそう感じていた。厚生労働省の村木厚子元局長事件で明らかになった様に、最近では露骨に「これはこういう犯罪である」という絵を自ら描き、そのための調書を捏造することも躊躇しなくなった様だ。
★珍蔵:
そもそもこの事件は「小沢は中堅ゼネコンの水谷建設などからダム建設受注に便宜を図る見返りとして、裏献金を受けている」との筋書きで特捜部が捜査を始めたという批判が多い。しかし、結局たどりついたのは政治資金収支報告書への記載の期日ズレという、微罪に過ぎなかった。流石に検察は立件を断念したが、今度は検察審議会が動き出した、と僕は解釈しているのだが。この検察審議会というのはどういうものなの?
■万吉:
検察審議会は本来、検察首脳が有力政治家との裏取引などで恣意的な不起訴を行うことのないよう設置された機関で、籤で選ばれた11人の民間人が不起訴処分の妥当性を審議する。従来は議決に法的拘束力はなかったのだが、09年に制度変更があり、2度の起訴議決があれば強制起訴される事となり、今回これが使われた。
★珍蔵:
書類の書き方がどうのこうのといった形式犯でやろうとするから、外から見ると訳のわからない裁判になってしまう。政治家に対しては堂々と贈収賄での立件をめざすべきなのに。あまり策を弄すると(小沢氏が主張するように)、政治家は公正な選挙を経て選ばれた国民の代表なのだから、検察の匙加減ひとつで民意が歪んでしまう様に見えてしまうと思うのだが。
■万吉:
今回の事件は制限速度40キロの道路で、時速42キロで走っていた小沢氏の車を捕まえたようなものだ。別件逮捕で狙っている事を立件しようとしたわけだ。しかしやはり検察たるもの、横着しないで人里離れた深夜の山の中に出かけて行き網をはるべきだと思う。大物といわれる政治家が闇にまぎれて大挙して爆走しているのだから。エリート意識の強い特捜検事は、ヤブ蚊に刺されるのが嫌なのだろうか。
★珍蔵:
大統領が変わるたびに前職が逮捕されたり自殺する韓国や、薄氏という実力者が権力抗争で迫害されている中国、あるいはスーチー女史を軟禁していたミャンマーなどの国を、日本は笑えないな。
■万吉:
そして、議決の根拠となった田代政弘検事の捜査報告書が、「虚偽」であったことがすでに東京地裁で認められている。これは元秘書の石川知裕代議士が任意の段階で検察の聴取を隠し録りしていたことが有効にはたらいた様だ。この報告書は、田代検事の報告書を主任検事が朱入れして書き直させたものだと、産経が報道している。
よって、この裁判は「無罪」どころか「訴追棄却」の方が正しかったような裁判だったと言える。FDを改ざんして、でっち上げた事など全く反省していないようだ。酷い話だ。もちろん、この事と小沢一郎の政治的資質が優れているかどうかとは別問題なのだがね。
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プロフィール
Author:urimasa
珍蔵:設計事務所経営。建築家。
サッカーファン。
(特にバルセロナFC)
万吉:元ジャーナリスト。投資家。
野球ファン。
(特に日ハムファイターズ)
只今【Soccer Journal】に参加中
http://soccer.livedoor.com/
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