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世界が迷惑する『アメリカのデフォルト問題』

★珍蔵:
どうもアメリカという国はよくわからん。シリア問題で、振り上げた拳の落とし所をロシアに作ってもらったとオバマ大統領の評価が落ちている。ワシントンポストもウォールストリートジャーナルも皆オバマ大統領を「言ったことを実行しない」と批判している。戦争を回避したのは大きな功績ではないのか。いったいどうなっているんだアメリカは?やはり単なるマッチョ好きの国なのか。

■万吉:
ひと昔前のアメリカだったら、他の国が何を言おうが問答無用でシリア攻撃をしていただろう。力が落ちたのか少しは大人になったのか、その両面があるので評価が分かれるのではないか。まあアメリカの力が相対的に低下していることは確かだが、近い将来シェールガスでエネルギー大国として大復活する可能性が濃厚だから、日本はアメリカ様に絞りとられないように注意しながらついていくしかないかな。

★珍蔵:
しかし、先日来さらに信じがたい事が起こっている。下院でオバマケアーに反対する共和党議員が次年度予算に反対した為に予算が承認されず、公共サービスがストップしている。アメリカ議会は、ついこの間の日本の様にねじれ現象が起こっている様だが、やっている事が極端すぎる。停止されているのは「不可欠ではない」と判断された行政サービスのみだそうだが、何故か不毛な対立を続ける議員の為のスポーツジムは停止されていない様だ。

国民皆保険制度のないアメリカでは、大企業は伝統的に従業員の年金と医療保険を負担してきたが、年金と退職者向けの医療保険の支払い、すなわち「レガシーコスト」が企業の財政に重くのしかかっている。GM、フォード、クライスラーのビッグスリーの収益を圧迫して追い込んだのも「レガシーコスト」が原因の一つとされている。デトロイト破綻も公務員の「レガシーコスト」が要因の一つだ。日本は年金や健康保険が財政健全化を絡めて大変な問題になりつつあるが、アメリカも同様だ。

先日、オランダでウィレム・アレクサンダー国王が 2014年の政府予算案提出に伴って議会で演説し、「財政難により 20世紀後半の福祉国家は持続不可能となっている」と訴えた。演説内容は内閣が作成しており、実際にはルッテ首相の政権による国民へのメッセージだ。 国王は「福祉国家はゆっくりと、しかし確実に『参加社会』へ変化している。可能な者は自分や周りの人々の生活の責任を担うことが求められている」と語った。

債務危機に苦しんだ欧州経済には最近明るい兆しも見えるが、2008年の金融危機で住宅バブルが崩壊したオランダは、政府の財政緊縮も響いて回復が 遅れている。要するにこれからは国を頼らないで自己責任でやってくれ、という事だと思うが、寿命が延びて少子化が進むと、どこの国でも社会保障には限界がくるという事なのだろう。そういう意味では共和党の主張は分からんでもないのだが、既に決まった事だからな。

■万吉:
その混乱のおかげで株価が安定しない。いい加減にしてほしものだ。自分達の政治的駆け引きのために世界経済を人質にとり、グローバル経済でつながった世界をもてあそんでいる。まさかのまさかが起こって米デフォルトにでもなったら予測不能の大混乱となり、世界中で倒産、失業、破産、自殺の騒ぎとなる。

★珍蔵:
デフォルトの危機もにわかに真実味を帯びてきた。まあ回避されると信じたいが、まさに世界を人質に取ったチキンレースの様相だ。

今回の原因は、2010年ごろティーパーティーの支持によって当選した共和党の議員にある様だ。彼らは非常な強硬派で小さな政府を目指している。従って、「オバマケアー」などとんでもない、とごねているわけだ。民主党にとってみれば、すでに法律化されて10月1日から施行されているにもかかわらず、いったい何をいまさら、ということになる。共和党はこの場に及んで、廃止するのではなく1年延ばせとか訳の分らんことを言っている様だが、これはもう理屈というより理念の対立だ。べイナー下院議長が共和党の議員を集めた会合で、「デフォルトは絶対させない」と言ったそうだが、安易に妥協すると共和党の命取りになるのでまとめるのは難しいという話だ。

世界中のマスコミは「共和党の一部の議員はけしからん」と言っているし、アメリカ世論も共和党に嫌悪感を抱いている。共和党の人間は何をしているか分かっているのだろうか。せっかく良くなりかけたアメリカ経済や日本のアベノミクスも頓挫してしまう。

■万吉:
仮にロシアが今のアメリカの様な国際経済における圧倒的なメインプレーヤーであったとしよう。そのロシアで今回のような政治的混乱が生じたとしたら、突如共和党の親玉のセックススキャンダルが噴出し、ティーパーティーの事務所からは国家転覆を謀る秘密書類が発見されて、プーチン大統領は問答無用で一斉摘発して関係者全員を刑務所に送りこむだろう。その結果、棄損された民主主義の替わりに、巨額の財産と多数の雇用と人命が守られる事になっただろうな。

★珍蔵:
先日、CNNで共和党派と民主党派が大激論していた。「一つの党が政府全体を人質にとって要求を突き付けてくる。大統領も署名し最高裁もGOを出し、民主的な手続きによって決められた法律を嫌だと言って財政を人質にごねている。このような事がまかり通れば、もはやアメリカは法治国家、民主国家ではなくなるだろう」、という民主党派の主張は分かりやすく正しいと誰でも思うだろう。

■万吉:
だからこれは、「民主主義のコスト」というものの象徴的事例なのだと思う。アメリカの活力は移民を積極的に受け入れることから生まれるが、概してリベラルを支持する移民層が増えることに対応して、可能な限り政府の干渉を避けるという建国の理念を標榜するティーパーティーのような保守原理主義も先鋭化する。アメリカの旺盛なエネルギーを生む源泉はこうした対立構造を宿命的に内包しているので、折に触れてこうした事態が噴出するだろう。全く困ったものだ。





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プロフィール

urimasa

Author:urimasa
珍蔵:設計事務所経営。建築家。
サッカーファン。
(特にバルセロナFC)

万吉:元ジャーナリスト。投資家。
野球ファン。
(特に日ハムファイターズ)

只今【Soccer Journal】に参加中
http://soccer.livedoor.com/

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