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セルビア戦で考えた日本と欧州の差

★珍蔵:
2010年の前回ワールドカップ直前、岡田ジャパンは親善試合に4連敗したが、その発端となったのが日本で行われたセルビア戦だった。その後、韓国、イングランド、コートジボワールに負けたが、岡田監督はイングランド戦あたりから3ボランチ気味の守備的な布陣に方針転換し、本大会では見事グループリーグを勝ち抜いた。

そのときのセルビア戦は、相手が2軍程度だった事もあり日本が圧倒的にボールを支配した。岡田監督はまだ目指すサッカーをしていたが、結局セルビアの守備を崩せず、逆にカウンターをくらって0-3で撃沈した。当時も今も攻めあぐねている時の伝統的な日本の負けパターンといえる負け方だったが、それにしても得点され過ぎた。この試合は負のスパイラルへの入り口となったと同時に、システム変更を考えるきっかけにもなった様だ。

今回のセルビア戦はセルビアのホームゲームであり、しかも名選手デヤン・スタンコビッチの引退試合ということもあって、若手を多く起用したセルビア代表も気合が入っていたようだ。

バタバタとボールがおさまらないミスが目立つ試合だったが、どちらかのボールポゼションが極端に多いということもなく、かと言ってザッケローニが試合後に語った「日本のほうが内容で勝っていた」と胸を張って言える程でもなく、内容的にはほぼ互角のような感じがした。結果が伴わなかったのは「運」というより、それが今の日本の立ち位置という事なのだろう。もう一度やっても似たような内容と結果になる様な気がする。良い試合をするが結局は勝てない。わずかの差なのだろうが、その「わずかの差」を縮めるのにはまだまだ時間がかかりそうだ。

要するに現時点では、特にイングランドとかドイツ、スペインやイタリアなどの強豪国でなくとも、欧州の中堅国にすら勝つとことは相当難しいという事だ。彼らは身体も強いし、シンプルで負けないサッカーをする。そんな連中相手に、日本はまだ自分たちのスタイルを貫いて普通に勝てるほどのレベルではないのだろう。前回は岡田ジャパンの弱点が露呈した試合だったが、今回は今の日本のポジションがよくわかった試合の様な気がした。勿論、徹底的なスコアリングとそれに対する対策を練れば、勝てるチャンスは上がっていくと思うのだが。

解説者は盛んにコンディションの話をしていたが、コンディションの問題が日本代表の一つのエクスキューズになっている。コンディションがMAXであればいい試合が出来て当然なのだから、もうコンディションの話はどうでもいいだろう、と思ってしまう。セルビアもそれほど良いとは思わなかった。お互い様である。ピッチ状態の話もうんざりだ。ピッチ状態が悪く、日本のパスサッカーが出来ないなどは散々聞いた。プロなんだから、いい加減それなりに対応してくれよと言いたい。裏を返せば、日本のサッカーはまだそれだけ脆弱だということになる。

■万吉:
野球と異なりサッカーの場合、日本代表はブランドだからな。代表の人気がJリーグの売り上げにつながっていないのが痛いところだが。

最近、Jリーグは前後期の2ステージ制度を導入するなど、沈滞状況の打開策をいろいろ模索しているようだ。代表チームが注目されるのはいいが、国内チームはスポンサー離れや地上波中継の減少で悩んでいる。サッカーに限らずどの競技にとっても足元の強化は重要課題だが、一過性で注目されることはあっても確実に根付かせるのは至難の技だろう。

★珍蔵:
宮本恒靖・元日本代表DFが「日本サッカービジネスは激しく遅れている」と題して文藝春秋に寄稿していた。

彼はFIFAマスターというFIFAが運営するスポーツ学に関する大学院の修士課程を卒業し、日本に帰国したばかりのようだ。近代スポーツがどのように発展していったのか、いかにクラブ経営をしていくかなどの歴史やマーケティングなどから選手契約やテレビ放映権、スポーツ団体のガバナンスのような倫理面に至るまで、幅広く勉強したそうだ。

その中で宮本氏は「欧州のサッカービジネスの規模の違い」について語っている。例えば、マンUのオールド・トラフォード・スタジアムにはすごい数のVIPルームがあり、ラウンジを買った企業はそこに商談相手を呼び、試合が始まるまで食事をしながら商談をし、その後一緒に試合を楽しむという場に利用している。ラウンジのステイタスが非常に高いので、大きなビジネスをまとめる場として選ばれているという。そういった試合以外での売り上げは年間14億円にもなるという。欧州でのサッカーの地位の高さが伺い知れる話だ。

日本では、サッカーは欧州ほど地位が高いとは言えないので、大きな商談の場にはならないだろう。しかし、「課長・島耕作」にも出ていたが、東京ドームのVIPルームは十分そういった場になっている様だ。やはり日本で野球はハイクラス層にも十分根づいている様だ。

■万吉:
確かに、一般には野球の方が根づいているといえるかもしれないが、そもそも日本はスポーツを文化として受け入れているとは言い難い。

先日TBS系列で「おれたちはプロ野球選手だった」という引退後の元選手を取り上げた番組を放送していたが、元アスリートを取り巻く過酷な状況が垣間見れた。

高橋智というオリックスとヤクルトで活躍してベストナインも受賞した大砲は、全盛期の年俸が5000万円の高給取りだったが、高級車や腕時計や派手な生活で貯金がほとんどなかった。スター選手だったので、引退後は当然解説やコーチの誘いが来るものと漠然と考えていたが、待てど暮らせどそんな話はやってこなかった。整体師や工員などの仕事を転々としたが、浪費癖がなかなか抜けず、金に困った。しかしあるとき、しっかりものの妻の一喝で目が覚め、現在は子どもの誕生日などに回転寿司に家族で出かけることを無上の喜びとしている。その他、チラシ配りをしたり職安通いを続けても全然仕事がみつからなかったり、という例が紹介されていた。

例えば米メジャーには生涯年金などがあるし、引退後に医者や弁護士になる人もいる。まあ制度の違いだろうが、社会全体が元スポーツ選手をリスペクトして色々な手助けをしている事を感じるよ。

★珍蔵:
仮にもプロ野球選手になるくらいの人間だったなら、誰しも子どものころから「天才」とか「神童」と崇められ、近郷近在にその名が知れ渡っている輝ける存在だったろう。引退後の落差は殊更に骨身に染みる苦痛だろうな。

■万吉:
野球ですらこういう状態だから、サッカーではもっと厳しいだろう。このような引退後の問題も含め、スポーツ文化としての総合力を上げていかないと、そのスポーツはなかなか強くならないと思う。才能ある高校生は皆、プロへ行くか、大学へ行くかの判断基準でそのあたりの事も考えるだろうからな。

★珍蔵:
文化の話をすると、サッカーにおいて日本はまだまだ新興国だ。そもそも日本ではサッカーを見に来る客がまだまだ少ない。イギリスは平均3万人以上、ドイツは平均4万人以上だ。それに対して日本のJ1は平均1.7万人程度。よくサッカー専用スタジアムがない、と評論家は嘆いているが、そんな物を作ったところで席が埋まらないと大赤字になるだけだ。ハードだけ整備しても駄目なのだ。

Jリーグも集客を考え、色々なイベントをスタジアム周辺で行ってはいるが、一歩その外に出るとサッカーの臭いは希薄になる。欧州はそのあたりが全く違うという。スタジアムを出ても町にはサッカーの香りが漂っているそうだ。サッカーが人々の生活の一部になっているわけだな。

■万吉:
欧州では古くから行政区分や職業ギルド、学校、教会などといったコミュニティが主体となって、自分達自身がスポーツ競技に参加する為のクラブを結成する事例が多く見られるからな。ヨーロッパの街の中心は教会とサッカースタジアムだと言われているくらいだ。

★珍蔵:
そういった話を聞くと、欧州のサッカーにおける歴史というものに圧倒される思いがする。そんな欧州の連中相手に勝つのは並大抵のことではない、という事を実感してしまうね。







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プロフィール

urimasa

Author:urimasa
珍蔵:設計事務所経営。建築家。
サッカーファン。
(特にバルセロナFC)

万吉:元ジャーナリスト。投資家。
野球ファン。
(特に日ハムファイターズ)

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http://soccer.livedoor.com/

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