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楽天優勝試合のマー君の力投で思った【過酷な連投の危険性】

★珍蔵:
先日、川上哲治氏が亡くなった。川上哲治というと巨人V9時代の偉大な監督だが、僕はそれより漫画「巨人の星」を思い出すな。

星飛雄馬が自宅のボロ家で、壁に空いた穴にボールを投げ外の木にあたりまたその穴からボールが返ってくる一人キャッチボールをしていた時、外にいた川上哲治が「なんとかでどうのこうの!」と突然言い放ち(セリフは覚えていない)、やおらその辺にあった棒きれを拾い、穴から出たボールを打ってそのまま穴に返したという、今考えると誠にバカバカしいシーンに当時は「さすが打撃の神様!」と感動したものだ。

■万吉:
そのシーンは川上哲治本人も読んで「こんな事出来るわけない」と苦笑したそうだよ。確かに「巨人の星」に川上さんはよく登場していたな。

川上哲治氏は戦争中に応召され、陸軍の立川航空隊で少尉の任にあった。このときすでに首位打者を獲得するなど、職業野球の花形選手だった。熊本工業時代は投手で、甲子園でも二度の準優勝に輝いている。このときバッテリーを組んでいた吉原正喜捕手も川上さんと共に巨人軍に入団したが、ビルマ戦線で戦死した。伝説の大投手沢村栄治は東シナ海で乗っていた輸送船が撃沈され、やはり戦死した。川上さんと同時代の野球選手の野球人生は戦争と共にあった。実際の戦争を知る野球人の、ほぼ最後の一人だったわけだが、その視点からの論評が今のところ目にとまらないのは残念なところではある。

もっとも川上さんの軍隊時代は、部下だった丹波哲郎氏や作家で評論家の虫明亜呂無氏(いずれも故人)によると、上に取り入り部下を苛めるという日本軍の悪いところの典型のような士官だったという事らしいので、その悪評は知る人ぞ知るところだからあえて避けているのかもしれない。

★珍蔵:
川上哲治は戦後、丹波哲郎に「あの時は仕方がなかったんだ」と釈明したそうだ。まあ、あの状況では誰でも川上哲治の立場ならそうなったのかもしれないな。

ところで、楽天が優勝を決めた日本シリーズ最後の試合だが、9回に田中マー君が出てきて皆を驚かせた。解説の工藤と古田は、「前日160球投げた投手が翌日に1イニングすら投げるのも信じられない」と驚きを隠せなかった。前日にそんなに投げると、翌日は腕が張って投げるどころではないそうだ。特に元ピッチャーである工藤は「まともに投げられないはずだ。驚異的な精神力としか言いようが無い」と絶句していた。これを聞いて、ピッチングとは本当に過酷なものなのだな、とつくづく思ったよ。しかし、だとしたら甲子園はいったい何なんなのだろうか。炎天下に何試合も連投させるなど、ムチャクチャな大会だな。

■万吉:
昔の杉浦や稲尾といった昭和の時代の大投手は、日本シリーズ4連投とかを平気でやっていた。おかげで殆どのピッチャーは、30歳になる前に肩や肘を壊していたが、皆「そういうもの」として当たり前に受け止めていた。ダルビッシュが「アメリカのスカウトはひやひやもの」とつぶやいていたように、アメリカでは信じられない話だろう。

★珍蔵:
日本のプロ野球の状況が変わってきたのは何がきっかけだったんだ?

■万吉:
日本で状況が変わってきたのは、ノムさんが投手起用に分業制を取り入れたこと等がきっかけだろう。しかし、それでも高校野球の連投だけはなくなる気配はなさそうだ。一瞬に散る桜に美意識を見いだす日本的心性がある限り、甲子園の熱投を称える風潮は続くのだろう。

★珍蔵:
済美の安楽投手が、右腕の神経麻痺で全治1カ月と診断されたというニュースを先月読んだ記憶がある。彼は既に酷使の影響が出たということなのか。

■万吉:
安楽投手は2年になったばかりでありながら、150キロの剛球を投げる、おそらく同世代ではナンバーワン投手だろう。プロスカウトからは早くも来年のドラフト1位確実との声が上がっている。

安楽のいる斉美高校の上甲監督という人は、腕が折れても投げ抜け、というタイプで1年生から投げまくってきたから故障も必然だろう。何もなければ来年のドラフトの目玉の一人だが。斉美が甲子園で勝ち進むことに対して、スカウト連は気が気ではなかったはずだ。連投を重ねるごとに単なる疲労だけでなく故障のリスクが格段に高まる。安楽は力投型だから、なおさら危なっかしい。

★珍蔵:
どうやら、安楽投手の来春の選抜出場は絶望的という話だが。

■万吉:
復活するといいがな。しかし、何度も言っているが、日本では過去多くの好投手が甲子園トーナメントの異常なシステムにより潰されていった。トッププロが出場するWBCにも厳格な球数制限があるのに、未完成な高校生に母校の名誉のためにと過酷な連投を強いるとは、アメリカなら確実に訴訟となるだろう。

★珍蔵:
プロに指名されたら契約金の半分は監督のものにするとか、そういったシステムにでもしないと状況は改善しそうもないな。しかし「高校野球は教育の一環である」とする建前もあるし、そうなったらそうなったで、少年をネタにした醜い金銭がらみの闘争が始まるだろうから、そう上手くはいかないか。

■万吉:
その「高校野球は教育の一環である」という建前のもと、密告で発覚したような些細な暴力や飲酒などの事案にも「部活動禁止」といった厳しい連帯責任を負わせる。であるなら、将来は野球で身を立てたいとする高校生の可能性を敢えて失わせるシステムを放置したままにする高野連は、矛盾と偽善の存在だということになる。連投を美談とする風潮も無責任だ。

やはり一番良いのは、甲子園大会を連投禁止制度にすることだ。誰か力のある人が連投禁止を叫べば可能だと思う。制度がそうであれば、現場の指導者も複数エースの育成に本腰を入れてキチンと対応してくると思うのだが。







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プロフィール

urimasa

Author:urimasa
珍蔵:設計事務所経営。建築家。
サッカーファン。
(特にバルセロナFC)

万吉:元ジャーナリスト。投資家。
野球ファン。
(特に日ハムファイターズ)

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