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『薬のネット販売は是か非か』というお話

★珍蔵:
先日、プロ野球楽天日本一を記念し、楽天市場で開催した優勝記念セールで、出店している業者の一部が通常価格を引き上げて大幅に割引しているように見せる不当表示あった。

三木谷浩史会長兼社長は「正式な日本一セールは厳正な審査を経て実施していた。勝手に便乗したセールがあったようなので調査しているところで、結果が出たら正式にコメントしたい」と話し、その後「中小店舗への信頼から性善説で楽天市場をつくってきたが、こういう事態を招き申し訳ない」と謝罪会見を行った。

77%OFFというのは数字が大きく、ネットで証拠が残るということもあり、マスコミは楽天市場の不正表示を大きく取り上げている。しかしよく考えてみると、普通のバーゲンで20%OFF程度なら、通常価格を釣り上げることなど、どこでもやっていることで商売とはそういうものではないのかな、とも思ってしまう。楽天市場で同じ商品を買う場合でも、店舗によって値段が違う。元値、つまり価格というのは、原価に利益を載せているものであるが、別に計算方法が法律で決まっているわけではない、任意なものだ。そもそもの価格自体が曖昧なのに、そんなに騒ぐ程の問題なのだろうか。売る方も売る方だが、引っかかる方も引っかかる方だ。僕は楽天という会社をあまり好きではないし、勿論嘘は良くないとは思うが、「通常価格12000円のシュークリームを2000円」などは元値がおかしいと思わない人の方がおかしい。

■万吉:
現在の技術レベルでは、店頭で実際に手に取ったり目で見たりするような商品確認ができないので、購入者はネット販売業者が「この商品は一万の価値がある」という主張をそのまま受け入れるしかない。相対比較をして判断しようにも、カタログスペックだけではどうしても限界がある。食品のような商品はなおさら。ネット取引は「双方が善意の参加者である」との前提が崩れたら、ネット販売の信頼性が根幹から失われる恐れも生じるので、三木谷氏はアワを食ってテレビカメラの前で謝罪したのだろうな。

★珍蔵:
そういえば、彼は数日前にネット販売が全て解禁にならないことに腹を立て、安倍総理肝入りの産業競争力会議を辞めたばかりだったが、この偽装問題で皮肉にもネット販売の危うさを自ら露呈した形になったな。

それにしても、品のネット販売は前品のうち99.8%も認められた。残り3%は3年かけて解禁するというのに、なぜそれほど腹を立てたのだろう。駄々をこねた子供みたいに見えたが。

■万吉:
ネット販売解禁の本丸は風邪や腹下しのをネットで売ることではなく、医師の処方箋がなければ入手できない品のネット販売だから、そこのところが今回ダメになったのだから三木谷氏が怒るのもまあ当然だろう。例えば血圧が高い人は毎月医者にいって処方箋をもらうが、そのときの診察といえば血圧を計って聴診器を当て「最近どうですか?」と尋ねるだけだから3分で終わってしまう。そのような形式的なものでも健保から持ち出される金額は時に万を超える。医者にとっては非常に大きな既得権だから、薬のネット販売はどうしても腹下しレベルで収める必要があり、さすがの安倍政権も医師会の壁を崩せなかったということだろう。

★珍蔵:
確かに、アメリカをはじめ諸外国では処方箋薬のネット販売は当たり前のように行われている。患者は病院で薬を処方されたら、わざわざ薬局で順番待ちをしてから処方箋薬を受け取る必要はない。処方箋は病院から薬局に廻せば薬が自宅に郵送で届くのを待つだけなのだ。この様な欧米では当たり前のサービスを、日本では何の根拠もなく法律で禁止しようとしているのはおかしな話だ。

しかし、今回議論の対象となっているのは、対面販売が義務付けられているが、医師の処方箋なしでも販売出来る大衆薬品に関してではなかったかな。これに関しては確かに国の規制は無効と裁判で判決が出てにもかかわらず、政府が今月発表した薬事法の改正案は「大衆薬のネット販売の全面解禁」ではなく、現在23種ある大衆薬に転用されたばかりの市販品に関しては、原則三年以内の安全評価期間が必要とされ、その間のネット販売は禁じられた。この中には、僕もよく使っている鎮痛剤のロキソニンSも含まれている。対面販売が義務付けられているが、買うときに「時間を空けてのんでくださいね~」と薬屋のねーちゃんに言われる程度なのだが。

日本の薬局はコンビニより多いという話だから、ネット販売すると需要は決まっているので薬屋や薬剤師は厳しい状態になる。今回の決定は彼らのロビー活動の成果だろうが、それでも今まで聖域とされていた牙城を崩しつつあるのだから、今回は良しとすべきでは、と思うのだが。もう少し中に留まり問題提起を続けるべきだった。

■万吉:
そういえば、ある医者が外国で医療を学んだとき、臨床薬理学の講義を聞いて驚いたと語っていた。

薬理学では薬物動態や効果、副作用などの講義内容が当然入ってくるが、その中に薬剤の品質保証の項目があったという。これはまず、効果以前にその薬剤の成分が間違いなく保たれており、不純物や不潔なものが混入されていない事を保証されている必要がある。その講義を聴くまで、その人は全く念頭に無かった領域であったという。なぜなら日本では薬の品質が当たり前に保障してあるからだ。医師、患者間でそのことが議論になることはほとんど無い。薬剤の品質はまるで空気のように存在して当たり前、という無意識の約束事だからだ。これは市中薬局で扱っている薬も同様だろう。

ところが海外ではそれが通用しないのだという。露天などに無造作に色々な薬が売っているが、それが本物の薬だという保証は誰もしてくれない。それどころか薬局で売っている薬剤も現地の人々は全て信用しているわけではないのだそうだ。薬の箱の中にはホログラムなど本物の証明のようなシールが貼ってあったりもするが、シールの偽造も横行しているようだ。

★珍蔵:
一時期インターネットで海外のEDの薬剤・バイヤグラを購入し、副作用と思われる間質性肺炎で死亡した日本人がいたな。その時の調査で、ネット市場に出回っているバイヤグラは半分が偽物だったという話だ。

■万吉:
偽薬をつかませられる危険性は、日本で発売されている薬剤に関してはそれを考える意識さえ無いだろう。考えてみれば大変ありがたいことなのだが、日本にいると当たり前すぎて気づかない。これは日本の行政、製薬会社、病院、薬局が努力して品質を影で保っている成果なのだろう。

★珍蔵:
そう考えると、やみくもに全ての薬のネット販売云々も少々怖いな。議論をしてルールを確立すれば、従来の様に日本独自の安全性を保つ事は可能かもしれないが。






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プロフィール

urimasa

Author:urimasa
珍蔵:設計事務所経営。建築家。
サッカーファン。
(特にバルセロナFC)

万吉:元ジャーナリスト。投資家。
野球ファン。
(特に日ハムファイターズ)

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http://soccer.livedoor.com/

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